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「『ポップコーン』っていうんだ。」
背後から謎の男が現れて言い放った。 白く、ボンボンに膨らんだ体を実際に目にしても、 とうもろこしはまだ信じられなかった。 あの、小さくてかわいかったコーンが、 こんな姿になってしまっていたなんて。 謎の男が言った。 「触ってみな。固いだろ。」 たしかに、コーンの皮は前から固かった。 でも、それだけで納得できるはずはない! 「どうしてこんな姿になったというんだ!」 とうもろこしは勇気をだして男に聞いてみた。 「焼かれたんだよ。」 「焼か・・れた? ハッハッハッ!そらみろ!嘘がばれたぞ!! 俺たちとうもろこしはなぁ、 焼かれたら、今よりも甘くてジューシーな、 『焼きとうもろこし』になるんだよ! こんな白くて巨大なボンボンになんてならないんだ!!」 謎の男は、やれやれといった具合にとうもろこしにしゃべった。 「いいか、坊主。 とうもろこしには二つのタイプがいる。 焼かれたときにポップコーンになれる奴と、 なれない奴だ。」 (参考) 「そ、そんな・・。 それじゃコーンは、 焼きとうもろこしとして食べてもらえない運命だったとでもいうのか! そんなかわいそうなとうもろこしがいるもんかっ!」 「いいか、坊主。 焼きとうもろこしは、お祭りの縁日くらいでしか見かけねぇ。 1年のうち、2、3回しか出番はないんだ。 でもな。ポップコーンはなぁ。 映画館でしょっちゅう売ってるし、 家に友達をよんだときとかによく食べるんだよ。。 それにな、塩ふるだけじゃなく、 キャラメルやらチョコレートでコーティングされてな、 それは見た目もきれいなんだ。 安いし。」 「そ、、そうだったのか。。 コーンが幸せに食べてもらえるのなら、 僕はそれで満足だよ。。」 PR |
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