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【2024/05/09 05:50 】 |
ブルーベリーは恋をした
「自分にないものを持っている人に、人は恋をする」

とよくいいます。


ブルーベリーもそうでした。

見た目もかわいいし、
香りも人気で、
他の果物がうらやむくらいの
ブルーベリーでしたが、

一つだけ自分に不満がありました。


それは、甘みが足りないこと。

確かに、ほのかな甘みはあったのですが、
自慢の酸味に埋もれてしまっているのと、

「ブルーベリー」と言われたときのイメージが大きすぎて、
実際に食べた人が
「あれ?思ったより甘くない」と感じてしまうのが、
ずっと不満だったのです。

だから、「甘いもの」にはいつも嫉妬心をもっている
ブルーベリーちゃんでした。


そんなある日、「彼」に出会ってしまったのです。

彼はまさに「甘いもの」で、
あまりの甘っ苦しさに、

さすがのブルーベリーちゃんも
嫉妬どころか、
もはや「恋」をしてしまいました。

ブルーベリーちゃんは、いつか彼と一緒になりたくて仕方なくなりました。


「彼」とは?

甘いで有名なバナナでしょうか?
よく熟したりんごでしょうか?

いいえ、もっと甘い、甘味そのもの。

砂糖です。


ブルーベリーちゃんは砂糖くんに恋をしてしまったのです。


でも、二人は果物と砂糖。

一緒になれる機会なんて、なかなかやってきません。


だってそうでしょ?

ブルーベリーに砂糖をかける人っていますか?


ブルーベリーちゃんは考えました。
「自分が、このままだったらいつまでたっても砂糖さんとくっつけない!」

「変わらなきゃ!」


でもどうやって変わったらいいのでしょう。

周りの皮をとっても、細切れになっても、
けっきょくそんなに変わりません。


ある日、ブルーベリーちゃんは決心しました。

「自分の長所の「新鮮さ」を忘れよう!
これが砂糖くんとの仲をジャマしているんだ!」

ブルーベリーちゃんは、思い切って鍋に飛び込み、
火にかかってドロドロになったのです。

火にかかって液状になったことで、
ようやく砂糖くんと混ざり合うことができたのです。


そうした二人の運命の出会い、
そう。二人はブルーベリージャムになったのです。


めでたしめでたし。

信州須藤農園 100%フルーツ ブルーベリー 430g

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【2011/06/26 08:23 】 | 恋愛もの? | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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