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【2024/05/08 15:05 】 |
梅干しは昔を振り返っていました
梅干しさんは、
これまでのいろいろあった人生を

しみじみと振り返りました。

木になって大きくなったこと。
長い雨も、季節にそぐわぬ暑い日もあったこと。
毛虫がやってきたり、
それを食べに鳥がやってきたり、
風にふかれて仲間が落ちって行ったり、
出会いや別れの一つ一つが昨日のことのように思えます。


そこから巣立って、
他の梅の身といっしょに暮らしていたこともありました。

あの頃は、みんなまだ青かったなぁ。


みんなで日なたぼっこをしたこともありました。

思い返すと、
あんまり太陽の光をあびすぎたのが

いまの深いしわになったのかと思うと、

「遊びすぎたかな?」なんて
ちょっと苦笑いがこぼれてしまいます。


紫蘇の葉と出会ったのも、その頃でした。

紫蘇の葉の、なんともいえないいい香りと、
包み込んでくれる広さに、
気がついたら惹き寄せられていたのかもしれません。

出会ってしばらくして、
いっしょに壷の中で暮らすようになったっけ。

周りからの重みもあって、
だいぶ汗をかくこともあったけれど、

紫蘇の葉がいつもそばにいてくれたから、
気がついたら
紫蘇の葉の色に染まっていたものでした。


そうこうしているうちに、
真っ赤でしわしわな梅干しになってしまっていたよ。



紫蘇の葉といっしょに壷に入っていたときに、
梅はたくさん汗をかいたわけだけど、
そのときの汗が↓これ↓

信州産 梅酢 360ml

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【2011/06/27 06:51 】 | 恋愛もの? | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
ブルーベリーは恋をした
「自分にないものを持っている人に、人は恋をする」

とよくいいます。


ブルーベリーもそうでした。

見た目もかわいいし、
香りも人気で、
他の果物がうらやむくらいの
ブルーベリーでしたが、

一つだけ自分に不満がありました。


それは、甘みが足りないこと。

確かに、ほのかな甘みはあったのですが、
自慢の酸味に埋もれてしまっているのと、

「ブルーベリー」と言われたときのイメージが大きすぎて、
実際に食べた人が
「あれ?思ったより甘くない」と感じてしまうのが、
ずっと不満だったのです。

だから、「甘いもの」にはいつも嫉妬心をもっている
ブルーベリーちゃんでした。


そんなある日、「彼」に出会ってしまったのです。

彼はまさに「甘いもの」で、
あまりの甘っ苦しさに、

さすがのブルーベリーちゃんも
嫉妬どころか、
もはや「恋」をしてしまいました。

ブルーベリーちゃんは、いつか彼と一緒になりたくて仕方なくなりました。


「彼」とは?

甘いで有名なバナナでしょうか?
よく熟したりんごでしょうか?

いいえ、もっと甘い、甘味そのもの。

砂糖です。


ブルーベリーちゃんは砂糖くんに恋をしてしまったのです。


でも、二人は果物と砂糖。

一緒になれる機会なんて、なかなかやってきません。


だってそうでしょ?

ブルーベリーに砂糖をかける人っていますか?


ブルーベリーちゃんは考えました。
「自分が、このままだったらいつまでたっても砂糖さんとくっつけない!」

「変わらなきゃ!」


でもどうやって変わったらいいのでしょう。

周りの皮をとっても、細切れになっても、
けっきょくそんなに変わりません。


ある日、ブルーベリーちゃんは決心しました。

「自分の長所の「新鮮さ」を忘れよう!
これが砂糖くんとの仲をジャマしているんだ!」

ブルーベリーちゃんは、思い切って鍋に飛び込み、
火にかかってドロドロになったのです。

火にかかって液状になったことで、
ようやく砂糖くんと混ざり合うことができたのです。


そうした二人の運命の出会い、
そう。二人はブルーベリージャムになったのです。


めでたしめでたし。

信州須藤農園 100%フルーツ ブルーベリー 430g

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【2011/06/26 08:23 】 | 恋愛もの? | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
ひき肉には願いがあった
ひき肉は焦っていた。



今日は、

あのライスさんと初めて会うからだ。





小柄で白くてもち肌のライスさんは、

おかずみんなのアイドルだ。



そんなライスさんに会えるなんて、

まったくうまいことやったものだ。





「挽かれる前に、何か願いはあるか?」

と聞かれると、

他のひき肉たちはたいてい、

「一日でも長い賞味期限を!」

とか、

「いつまでも新鮮な赤色でいさせて!」

なんて願うのだが、



このひき肉だけは違った。



どうせ、賞味期限が切れる前に食卓に並ぶわけだし、

そうでなければ、何色をしていたって関係ないんだ。



それならば、いっそ、

ずっとあこがれている、ライスさんと会いたい!





なぜか、彼の願いはすんなり受け入れられた。



どんな事情があるのかわからないが、

そんなことは関係ない!



とにかくライスさんに会えるのだ!





さっそく彼はキッチンに通された。





ライスに会うのに、いくつか条件があるらしい。





まず、ひき肉が生臭いのをなんとかしろ、ということ。



そこで、臭いを消すために、

ニンニク、ショウガ、タマネギといっしょに

フライパンの上で汗を流した。



彼の赤色は、だんだん白くなり、

身体もひきしまってきた。





「これでライスさんに会えるのですか?」

ひき肉がきくと、答えはこうだった。



「いや、そのままでは個性がない。

ライスさんはこれまで数々のおかずとあってきたのだ。

この黄色い粉をかぶりたまえ。」





ひき肉に振りかけられたのは、カレー粉だった。



スパイシーな香りを身にまとった彼は、

黄色く輝く個性的な出で立ちになった。



「これでライスさんに会えるのですか?」

ひき肉がきくと、答えはこうだった。



「いや、そのままではライスさんの欠点とかぶる。

水気の少ないもの同士が出会っても、

互いに気まずくなるだけだ。」



そこでひき肉は、だし汁のプールで泳ぐことにした。



プールで泳いだ分、薄まったカレー粉を増やし、

もっとスパイシーになるために、チリパウダーもまぶした。



せっかくなので、ライスさんに気に入ってもらうために、

アクセサリーとして、

チョコや、トマトもつけてみた。





準備は万端だ。



これで、ライスさんにあっても恥ずかしくない!



案の定、ライスさんも喜んでくれた。



「うれしい!やっとビーフカレー以外のカレーに会えたわ!」





そうなのだ。



みんなのあこがれ、ライスさんは、

いつもビーフカレーばかりといっしょだったから、



たまには他のカレーとも会ってみたいということだったのだ。





そこで選ばれたのは、

ひき肉を使ったカレー。



ひき肉は、インドの言葉で「キーマ」という。



条件とは、「キーマカレー」になることだったのだ。






おしまい。







ライスが、隣でささやいている。

「よろしくね。ドライカレーさん♪

あれ?ドライカレーっていうわりに、水分多めなんだね♪」





そう、キーマカレーはドライカレーと間違われやすい。



キーマカレー(200g)  チキンとポークのひき肉カレー


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【2011/06/24 07:44 】 | 恋愛もの? | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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